ボルトが動かないことを構造計算で説明しました。
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2ヶ月前の仕事です。
建築施工会社の工事担当者から
『ボルト締めで取付部材が動かないことの証明を設計監理者から求められています。
これを構造計算で対応できますか?。』
と連絡を受けました。
さらに事情をお伺いすると、
・社内では相談できる人がいない。
・他で引き受けてもらえない。
・知人の紹介で連絡を下さった。
ことも話してくださりました。
この方(工事担当者)が相当に困った様子だと
感じ取れたので、まずはお引受けすることを返事しました。
(この段階では、「たぶん何とかなるでしょう。」位の思い)
私自身は、20代の頃から構造でもジャンルを問わずに
書籍を購入したり資料を入手していましたので
ボルト締結についての資料を探してみました。
自分の書棚に建築学大系全巻がありますので、
第17巻の鉄骨構造を手に取り探しましたところ
ボルト締結の計算式が見つかりました。
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これだけでは不足していますので、ねじ締結の書籍を
リサーチして数冊を購入しました。
書籍を読みまして、検討書としてのストーリーが
メモ書きにて出来上がったのを確認し検討書の作成に
取り掛かりました。
ここで、重要なのは図や挿絵(または写真)を入れるのと
参考文献の出典元までを掲載することで、
このひと手間を加えると「丁寧な検討書」として
読み手に印象を持たれます。
検討書を作成してメールで提出しましたが、後日での
再質疑は1つも有りませんでした。
この様な、少し特殊なケースの構造計算にも対応が出来ますので、
お困りの方はこちらまでご連絡下さい。