既存建物への懸垂クレーン増設について
依頼の経緯
愛知県内の設計事務所より建築主が所有する倉庫での懸垂クレーン増設を希望しており、
既存建物の安全性を確認してほしいとのご依頼を受けました。
提示された資料
・既存建物の構造図(実測を含む)
・増設予定の懸垂クレーン仕様
着目点
1)既存建物の柱と大梁が増設した懸垂クレーンにより部材の許容応力度を超過しないか?。
2)部材の安全性は確保できたとして、増設した懸垂クレーンにより
建物に変形が生じて使用上に支障をきたさないか?。
検討作業
・既存実測図より建物の固定荷重を推定しました。
・平面フレーム解析プログラムにて建物の固定荷重とクレーン荷重の
入力を行い応力解析をしました。
・既存建物の柱と大梁の断面算定を行いました。
→結果は許容応力度設計を満足していました。
・既存建物のフレームについて変形の確認
→山形フレームの頂部が鉛直方向に変形することで
増設クレーンガーダーの傾き(1/226[rad])が判り使用上に支障をきたすことが判明しました。
対策
山形フレーム頂部支える間柱を増設することで
鉛直方向の変形を抑えることを提案しました。
作業期間や参考価格等
検討期間)10日(実働7日)
成果物)構造検討書(A4版)25ページ
建主への説明用検討報告書(A4版)1ページ
検討費用)¥150,000+消費税 (参考価格です)
今回の様に既存建物へのクレーン増設にも業務として対応いたしますので
ご相談がある方はこちらまでご連絡下さい。
『30代からは構造計算で年収UP』をキーワードに構造計算が『できない』を『できる!』へ、そして年収アップへと導く一級建築士・構造設計一級建築士です。こちらでもブログを書いています→ https://ameblo.jp/ryo3whisky