鉄筋コンクリート造の規準書(5):マニアックな規準書
細分化する鉄筋コンクリート造
鉄筋コンクリート造の構造計算規準は実に細分化されています。
規準書全体を1本の樹に見立てましょう。
木の幹に当たるのが鉄筋コンクリート造構造計算規準ですね。
幹に近い枝として
- 鉄筋コンクリート造配筋指針
- JASS5
を挙げておきましょう。
そうしますと幹から離れる枝に当たる規準書が存在しています。
私が所有している数冊を挙げますと
プレストレストコンクリート構造計算規準というのがあり、
更には、ひび割れ制御設計指針/保有水平耐力計算指針(案)と続きます。
それぞれで1冊の規準書となるのですから鉄筋コンクリート造は奥深いですね。
手にするきっかけ
上に挙げたような少しマニアックな規準書を購入するきっかけについて。
大方は実務に絡みます。例えば実施設計でプレストレストコンクリート造を採用することになった。
梁のひび割れ制御の要求もありました。
日本建築学会からのメルマガで保有水平耐力計算指針案の講習会を知ったり。
必要性を感じたときに購入してました。
私は規準書をあまり手元に置いていませんでした。
それが34歳で全国規模の組織構造設計事務所に転職をしたときのことです。
実に多くの同年代の同僚が10冊以上も規準書を机上の本棚に並べてました。
これを見て「なんて自分は遅れている。」と身にしみて購入をしました。
思い返せば30~40代が最も規準書など購入に貪欲な時期だったでしょう。
そのような時期は誰にでもあって良いのではないでしょうか。