構造計算への思い込み(3):居住地の有利/不利

都市のイメージ

1)都市部に住むと有利?

構造計算をマスターするのに都市部に住むと有利だという主張を聞いたことがあります。
「やはり、都会に行かないとね。」と言う人も過去に聞いたようなおぼえがあります。

たしかに東京を例に取れば情報は集まってます。
構造計算に関わる講習会とかセミナーも開かれる回数は多いです。

だからといって都市部に住むと有利とは言い切れるでしょうか?。

2)地方に住むと不利?

その反対で、東京/大阪や他の大都市から外れた地域に住むと、
構造計算の習得はなかなか出来ないと思ってる方が居たりします。

たしかに、大都市を外れますと構造を実務としている人の数は多くはないかもしれません。

ですが、地方に住んだからといって構造無しで建築物が建つことはありませんね。

日本全国に建築基準法が適用されますので、構造がゼロにはなりません。
その地方ならではの構造の仕事が有るはずだと私は信じてます。

3)今は住むところで決まらない。

私が社会人になった頃(1995年)でしたら都市部に働きに行くことは、
情報を集める点からは有利だったと思います。

しかし、今はインターネットが発達しています。

  • 書籍は通販で購入可能。
  • セミナーも配信で受講可能。

となっています。

ですから、都市部に住んだとか地方に住んでるからという理由で
構造計算が覚えられないということにはならないと思います。

私自身は東京/大阪に住んで仕事をした経験がありません。
地方に住んだからといって、構造のことが伝わってこないということも経験していません。

なので構造計算が覚えられない理由を住むところに見つけるということがシックリこないのです。

今後は、ますます地域間での情報格差は埋まっていくと思ってます。
住むところで構造計算が出来る/出来ないというのは因果関係なしです。

あなたが私と同じように地方で住んでいらっしゃるとしたら、
そのことを引け目に感じることはありませんよ。
日本全国どこでも学べる時代です。