構造計算の学習法(2):成果物作成で学ぶ

計算書作成のイメージ

1)構造計算を学ぶ目的は?

構造計算を学ぶ目的は人それぞれですね。
また、学ぼうと思った動機も様々です。

そこで、構造計算を学ぶ目的の1つには実務を行うことで、
何らかの報酬を得ることに有ると思ってます。

報酬とは、御自身の収入アップとか職場でのポジションが上がるとか新しいスキルが手に入ることです。

転職をすることかもしれないし、新しい事業を立ち上げることも考えられます。

総じて現状よりも良くなることを目指し、構造計算をマスターすると思うはずです。

2)実務で通用するとは

では、構造計算が実務で出来るとは何をもってして他の人に示しますか?

自らの言葉で「私は構造計算が出来る。」と主張するのも1つの方法です。
(少し、尻込みしそうかも、、、?)

しかし、言葉よりも雄弁に語るものが存在するとしたら良くないですか?。

「誰が見ても/ひと目でわかる」には相手の目の前に〈構造計算書〉を自分の手で提出することです。

そして、計算書の内容について御自分の言葉で語り出せたのならバッチリです。

相手からの計算内容の質問にも、根拠を示して回答する。

これが出来れば〈実務で通用する〉と周りの人も納得します。

3)アウトプットファースト

構造計算が出来る/出来ないを判断されるのが構造計算書を提示することなら、
始めから「構造計算書をつくる。」ことを1つの目標として学習しましょう。

そのためには、実務で作成している構造計算書の実物を知りたいものです。

ですが、市販の書籍で構造計算実務者が作成した構造計算書を教材としたのはとても少ないです。

「わかりやすい〇〇」と銘打った書籍であっても、
主眼は構造計算自体の説明で成果物作成までを記述してません。

そういう書籍にたくさん目を通しても、
一向に「できる」実感が湧かないのは自分の目の前に成果物が無いからです。

「アウトプットファースト」
つまり、実務で通用する構造計算書を作りながら学んで行きましょう。

まずは、構造計算について「知る」。
そして、「知る」から「わかる」へ。「わかる」から「できる」へと段階的に移行します。

その移行する間には、独りで超えるにカンタンでないと感じるハードルのようなものがあります。

そのハードルのひとつが「成果物作成」だと感じています。

実務で通用する構造計算を身につけるには、
成果物作成である構造計算書の作り方を教える人がいると安心ですね。