鉄筋コンクリート造の規準書(1):何冊有るのか?
鉄筋コンクリート造の計算規準
非木造の建築材料で鋼材と双璧をなすのがコンクリートです。
コンクリートだけでは引張応力に抵抗できないので鉄筋を入れて補強します。
それなので鉄筋コンクリート造は英訳ではReinforced(=補強された)Concreteとなってるのはご存知ですね。
この鉄筋コンクリート造が一般の建物に使われ始めたのが明治44年です。
三井物産横浜支店が最初と言われてます。(プチなトリビアでしょうか。)
最初の建物で計算規準は存在してません。
鉄筋コンクリート造の構造計算規準が普及し出すのは昭和の30年前後からです。
現在では何冊くらいあるか?。
昭和の30年代から高度成長期にかけて鉄筋コンクリート造も需要が高まりました。
大きな地震を2回ほど経て改訂を繰り返して
昭和56年(1986)の新耐震設計法施行にて大きく変化します。
新耐震設計法施行以降で鉄筋コンクリート造の計算規準が枝分かれしだしました。
1990年代で終局強度型、靭性保証型の計算規準が登場しました。
2000年代で性能評価が取り入れられてから、さらに細分化されてます。
具体的に何冊と挙げるのはカンタンではありませんのでご容赦願います。
鉄筋コンクリート造の構造計算規準は、現在10冊ではきかないかも知れません。
この全てに目を通す必要はありません。なぜなら全ての規準書を使わないからです。
ただし、ベーシックとなる基本の数冊は存在してますので最小限は押えておきましょう。