鉄筋コンクリート造の規準書(2):何冊揃えるか?
構造計算初級者には何冊必要なのか?
鉄筋コンクリート造系の構造計算規準書は実に多く出回っています。
それだけ鉄筋コンクリート造の構造計算は細分化されてきていることが伺えます。
個人でこれらの全てを手元に置くことは現実的では有りません。
また、必要条件でも有りません。
それで、構造計算の初級者にとって必要となる鉄筋コンクリート造系の構造計算規準書は何冊なのでしょうか?。
揃えたい2冊
構造計算初級者が鉄筋コンクリート造の構造計算を行うときに手元に置きたいのは2冊です。
- 鉄筋コンクリート造構造計算規準同解説
鉄筋コンクリート造構造計算規準は、主に断面算定を行う上で必要な内容が記述されています。
- 鉄筋コンクリート造配筋指針同解説
鉄筋コンクリート造配筋指針には、鉄筋の納まりを決めるのに必要な情報があります。
また、鉄筋の加工や作図上の知識も上記で手に入れる事ができます。
この2冊が手元にあれば初級者の段階では十分に役立つでしょう。
今後、全く鉄筋コンクリート造に触れることがない環境ならば、
手元に置く必要はないでしょう。
しかし、次の構造計算でも鉄筋コンクリート造の知識は必要になります。
- 木造住宅のベタ基礎計算
- 金物アンカーの鉄筋コンクリート造躯体への定着計算
- 独立看板の基礎
構造計算の主体としては鉄筋コンクリート造ではない。
しかし付随して鉄筋コンクリート造の計算知識は必要となる。
このように捉えますと、構造計算初級者が最低2冊は手元に置きたいという理由も納得できますよね。