鉄骨造の規準書(6):その他の設計指針
デッキプレートなどは?
鉄骨造の床を構成するのにデッキプレートをよく使いますね。
それと、フラットデッキを捨て型枠に用いて鉄筋コンクリート造スラブを床に使うこともあります。
これらば鉄骨の梁と一体化させる必要が有りますのでスタッドコネクタを付けます。
それから、アンカーボルトとコンクリートの接合部分でコンクリートが破壊される状態を想定した検討も必要です。
このような検討を行うのに拠り所となるのが『各種合成構造設計指針』です。
座屈や限界状態
鉄骨の部材で避けて通れないのが〈座屈〉ですね。
その座屈だけを取り上げて1冊の設計指針にまとめた『鋼構造座屈設計指針』です。
また、許容応力度設計法ではなく崩壊荷重を用いて部材を計算する方法があります。
建物の使用限界/終局限界など状態を設定して荷重に係数を乗じ計算します。
これが限界状態設計法と言われています。
『鋼構造限界状態設計指針』としてまとめられています。
カンタンではないので読むのにも事前知識が必要になります。
似た言葉に「限界耐力計算」というのがありますけど、全く異なる計算法です。
間違えないでおきましょう。
このように鉄骨造でも規準書は、樹に例えると幹から枝まであります。
すべてを網羅できないですし、する必要もありません。
必要に応じて都度手に取ることで十分で、
本当に手元に置きたい/置いておくほうが良い規準書だけで良いのです。
まぁ、私のようなマニアックな人間は、ついつい揃えたくて購入してますけどね。
ここまで、「鉄骨造の規準書」についての記事でした。
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