建築の仕事で「ヨコのつながり」を意識してますか?
以前のお昼時に、知り合いのベテラン構造設計者から連絡が入りました。
内容は、ある物件でセカンドオピニオン的にディベロッパーと関わっているけれど、構造設計事務所が名古屋の設計事務所のようで、その情報を尋ねてこられました。
こういう情報を得る手段として、「ヨコのつながり」を保つというのは構造の世界で大切だと感じました。
それで、、、、
あなたは企業に勤めた経験がありますか?
それとも、現在も企業に所属していますか?
職場内だけでは上司や先輩と同僚の付き合いになりますね。いわゆる「タテのつながり」というものです。
でも、今後はタテのつながりを大事にするのと同じくらいに「ヨコのつながり」も意識して下さい。
私の修行時代は、師匠一人と弟子の私一人。先輩も同僚もいませんでした。なので、ヨコのつながりはゼロに等しかったのです。しかし、ゼロに等しくとも作れないわけではなかったです。
そこで行ったのは、建材メーカーの営業の方と話せるようになること。建材メーカーの営業担当者は当時の私みたいな若い人にも別け隔てなく話を聞いて下さったり、建材について教えてくれました。
最初は既成品柱脚メーカーの同世代の営業マンと親しく話せるようになりました。それで、柱脚の情報を教えてもらいいろいろと吸収できました。
このカタチを別の建材でも試しました。すると、同じように世代の近い営業マンと親しくなることが出来ました。
ここで、大切なのはビジネスとしての線引を自分なりにキチンとしておくこと。相手も仕事で接してくださるわけです。一方的に利用しようという考えは慎んで下さい。その線引だけできていればあなたなりのヨコのつながりが生まれだします。
社内だけで閉じていてはもったいないです。
社外の人とも知合う機会を探しましょう。
ヨコにつながる技術
私は大学の非常勤講師をしてます。毎年6月から卒業研究ゼミがスタートします。
3年前からはゼミ生が多くなりました。にぎやかな感じで私は嬉しいです。
卒業研究というのは、一人でもくもくと進めていくやり方を私自身は進めてきました。でも、それで上手く行かなかった事実が私にはあります。なので、ゼミ生それぞれが「ゆるやかなつながり」のある状態であってほしいと願ってます。
一昨年から私のゼミOB生が当年度の卒業研究ゼミに顔を出していろいろと経験談を話してくれてます。私も当年度のゼミ生も貴重なギフトを受け取ります。
構造計算の実務に身を置く立場としても自分の職場以外の人とつながりをもつことはとてもいい事だと思います。そのつながりを私は「ヨコのつながり」と呼んでいるのです。
発注 – 受注の関係、上司 – 部下の関係などは「タテのつながり」というのはあなたもうなずいて下さるでしょう。タテのつながりはビジネス主体。極端な表現ですと「お金がメイン」のつながりと言えるのかなと。
一方で「ヨコのつながり」はお金だけではない関係でつながっていくことと捉えてます。
この「ヨコにつながる」ための技術はカンタンなのです。
それは、、
相手は大事、自分も大事
と思うこと。どちらかだけにならないことです。
あなたなら、この大切さを分っていらっしゃって「うんうん」と今、うなずいて下さっていますよね。
あなたは、ヨコにつながる技術をすでにお持ちです。
それでは、また。
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