構造計算をするのに向いている、向いてない

自信のある人・ない人

建築を学んでいる学生さんから
「私は構造が苦手です」
とか
「構造には、私は向いてない」
という声をよく耳にします。

この『向いている』『向いてない』ということは、表面的なことだけを捉えて言葉として発しているだけのような気がしていてなりません。

では、構造業界に20年強も足を踏み入れている私から見た
「構造に向いている、向いてない」
を考えてみましょう。

計算スキルが無いから向いてない?

この言葉を口にする方が居ます。

建築の構造計算は〈四則演算〉だけで安全性を立証できます。いくら計算スキルがないと言われても四則演算が出来ない大人は極めて少ないですよね。

数学が得意だったから構造に向いてる?

上の意見とは真逆に、学生時代に数学が得意科目であった人のセリフです。数学を自由に扱えることは、他の工学分野においても大きなアドバンテージです。

でも、数学と建築構造計算とで大きく違うのは答えの出し方

数学は、唯一の解を算出します。
建築構造計算では、唯一の解ではなく自分と相手が納得する解です。

いつ何時でも一つの解だけではありません。
「一つの解しか無い」と頑なに思い込んでいる『数学が得意な人』はここでつまづきます。

私自身で思うのは、人間の能力などは先天的ではなく、後からの行動でいくらでの伸ばせるということ。

私とて、学生時代は構造は専門ではありませんでした。構造計算は社会に出てから、実務の場で習得した技術ばかりです。

それでは、構造に向いてる人って、どういう人なのでしょうか?

一言では言い尽くせないでしょう。それでも、あえて言うならば

「知っていくこと、学んでいくことで充実した気持ちになる、楽しい」

を感じられる人でしょうか。これは、すべての人が持っている才能です。


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