鉄筋コンクリート造の規準書(4):鉄筋コンクリート造配筋指針
鉄筋について深く知れる。
鉄筋コンクリート造の鉄筋をどの位理解出来ているでしょうか。
構造計算の計算だけに着目し過ぎると肝心な施工のことがアタマから離れてしまう時があります。
また、図面で描いている鉄筋は1本の線で表現されてることが多いですね。
これでは針金みたいにカンタンに曲げられると思い込んでる方もいたりします。
そのような誤解を解けるのが鉄筋コンクリート造配筋指針です。
鉄筋の納まりがわかる。
柱、梁、スラブや壁の配筋について詳しく書かれています。
基本的な配筋のルールを知ることが出来ます。
それからかぶり厚や定着長さ、曲げ半径についての記載があります。
それと鉄筋の実径が載っています。普段の構造計算で扱うのは呼び径です。
鉄筋の納まりは実径で捉えないと現場では適切に納まりません。
鉄筋コンクリート造配筋指針は構造計算で定まった鉄筋本数が実際に配筋可能であるのかをチェックできます。
構造計算規準などには柱や梁の鉄筋本数による最小幅の一覧表がありますけれど、
実際は最小幅では納まらないことが多く現場で苦労されています。
構造計算を行いながら施工上の配筋にも配慮した本数や並び方を決めておければ、
「この構造設計者は一味違う。」と感じてもらえるでしょう。