鉄骨造の規準書(1):何冊有るのか?
鉄骨造の設計規準
非木造の建築材料でコンクリートと双璧をなすのが鉄骨(鋼)です。
鋼構造の規準が発表されたのは1941年の『鉄骨構造計算規準(案)』が最初です。
『鋼構造設計規準』として改定されたのが1970年になります。
1981年の新耐震設計法施行を期に塑性設計が取り入れられました。
それで『鋼構造塑性設計指針』などが登場し、2005年に『鋼構造設計規準―許容応力度設計法―』と副題が付きました。
ちなみに、、鉄筋コンクリート造は「計算規準」という名称ですが、鉄骨造は「設計規準」です。
現在では何冊くらいあるか?
グーグル検索で鋼構造/規準/指針などをキーワードにして検索してみました。
鋼構造と語頭につくもので13冊を確認出来ました。
鋼構造という括りでも内容は様々でして、接合部/制振/限界状態設計法/耐火設計高力ボルト/座屈などに渡ります。
この全てに目を通す必要はありません。実務で全ての規準書は使いきりません。
必要に応じて買い揃えることで良いです。
ただし、ベーシックとなる基本の数冊は存在してますので最小限は押えましょう。
鉄骨造についても規準書が沢山あることに氣付けました。
規準書の全容を1本の樹とみなしますと、幹となるのは『鋼構造設計規準』です。
そこか太い枝や細い枝に分かれます。構造計算初心者では幹と太い枝当りの規準書を押えておく意識で良いでしょう。