鉄骨造の規準書(3):鋼構造設計規準
鉄骨造の構造計算を行う時には、まず当たる1次資料となります。
鋼構造設計規準は事細かに説明が入ってはいません。
しかし、採用したい許容応力度の値などは多く載っています。
説明内容が少ないことも有り、最新版での規準書を持つ方がベテランでは少ないかもしれません。
ですが、2019年改定になってからは名称も『鋼構造許容応力度設計規準』です。
この際に最新版を誂えるのも良いですね。
各種許容応力度
引張/圧縮/せん断は建築基準法にも記載されています。
鉄骨の許容応力度は上記以外にもあり、実務では使います。
1例としてベースプレートの曲げ応力度を検定する時の許容応力度です。
引張ではF/1.5が長期許容応力度ですね。しかし、ベースプレートのような板の面外方向の曲げはF/1.3で良いのです。
このコトを知るだけで板厚を厚くせずに済ませられます。
付録がありがたい
規準書では本編の内容よりも付録のほうが頁数は多いです。(2019版は未確認)
この付録が構造計算での資料として大変にありがたいのです。
1例を上げれば溶接記号で、立体的図法を用いた説明書きにて見やすいです。
規準書は、おおよそ10年ごとに改定されていきます。(RC編でも書きましたね。)
出来る限りアップデートして、最新版での実務使用を行いましょう。