構造計算書は、どのように書けば良いのか?
構造計算書を初めて作る時には「何をどのように書けば良いのか?」見当もつかずに手が止まりがちです。
何も書かれてない真っ白な紙に絵を描いていく時のプレッシャーに似たような感覚でしょうか。
そのような時には自社にある過去の構造計算書を紐解いてみましょう。
上司や先輩が作られた構造計算書を拝借できればいいです。
あるいは自社のサーバーに電子媒体で保管されてる構造計算書を閲覧しても良いでしょう。
このときに見ていくポイントは細かい計算式を追いかけるのではなく
「どこに何が〈置いて〉あるか?」という視点です。
構造計算書に書かれている計算式や説明図が、どの位置に配置されているのかを掴みましょう。
数冊の構造計算書または、数箇所の検討を眺めていきましょう。
すると書かれた内容の配置について一定の規則性が読み取れたりします。
時には、コピー(印刷)したりしてマーカーペンを手に
「このブロックは、説明図。」
「ここは計算条件の設定。」
「そして、断面算定。」
などど口に出しながらペンを入れて行くと構造計算書の構成が読めます。
これを何回か繰り返していくと「どこに、何を置くと体裁が良いのか。」自分の中で腹落ちしてきます。
そして、その構成をまるごと写すようにして自分の行う計算に当てはめてみてください。
何も書かれてない状態よりは完成形のイメージが浮かびやすくなっていることでしょう。
構造計算書の「型」を手に入れられれば作ることはカンタンになります。
まずは、どんな構造計算書(1ページ完結でも立派な計算書です)でもよいです。
そこに何が置いてあるかをマーカーペンで囲ってみましょう。