構造計算間違いあるある(4):応力が大きい(小さい)

パソコンとクエスチョンマーク

1)手計算にて

構造計算で小梁の計算を行っていると仮定しましょう。
断面算定まで行ってサイズを決めました。

上司や先輩に見せると
「これ部材が大きく(小さく)ない?」と聞かれました。

でも部材検定比は0.9程度でそんなに余裕があるわけでなし。

検定比0.99まで詰めろという意味なのかと不安になったり、、、。

2)一貫計算プログラムで

一貫計算プログラムで計算しました。

部材の断面算定結果がNGとなってる箇所を確認。

応力図で確認すると片持ち梁付きの架構の応力が大きいと判明。

片持ち梁の応力が何故大きい?。

3)それらの原因は?

計算している部材の応力が大きかったり小さかったりするのは、
複雑なことをしたからではありません。

意外と「そんなことで?」ということにつまづいていたりします。

・与える荷重の単位を間違えた。
・荷重の与え方が正しくない。

などなど、とてもシンプルなことを確認しなかったことが原因だったりします。

自分以外の人から「応力が大きい(小さい)。」と指摘されることは実務でよくあります。

そのことに敏感に反応して、動揺してたら身が持ちません。
かといって尊大でいましょうとも申しません。

常に自分の計算したことを振り返る習慣ができていれば、
カンタンな間違いには計算の途中で気づくことが出来ます。

まずは、自分で振り返ることを当たり前に行えるようになりましょう。