構造計算間違いあるある(3):結果が合わない

関数電卓

1)確かに計算したのに、、

構造計算を始めた頃は、上司や先輩から計算を指示されることがあります。

例えば、小梁の計算。

・荷重設定は出来た。
・応力は公式通りに計算。
 
だけど、計算結果が合わない。
なぜでしょうか?。

2)電卓の押し間違い

上司や先輩がすでに略算していてある程度答えが判明してる。

それなのに、自分が計算した結果は
その答えとは違ってる。

このようなケースでは、自分自身の計算作業に間違いがあると予測出来ます。

ならば、どこで間違いやすいのでしょうか?。

3)指数は減らそう

普段の生活で使う計算と構造計算の実務で使う計算とで
大きく異なるのは〈数の大きさ〉です。

荷重を[N]、長さを[mm]として計算を行うと数値の桁が多くなります。

1000[N]の力を1000[mm]の棒の先端に荷重した時の曲げモーメント
10000000[N・mm] なんていう数字は普段の生活で目にしますか?。
(上の数値は「一千万」です。)

関数電卓では上記の数値を「10^n」(n:自然数)で表記する機種もありますね。

このn乗という〈指数〉が電卓の押し間違いを招きやすいです。

ですから、指数を減らすのが計算ミスを防ぐポイントの1つになります。

構造計算の実務で電卓を使って計算するのは当たり前のことです。
だからといって、目の前にある数字を愚直に電卓へ打ち込むというのは
「計算機に使われてる」状態に近いです。

以前にもお伝えしたことありますが指数の計算で間違わないのは
〈指数を減らすこと〉にあります。

指数同士の掛け算は「乗数の足し算」
指数同士の割り算は「乗数の引き算」

この法則を使って、事前に紙の上で指数を減らすことを行った後に
電卓へ数を入力すれば間違いは減ります。

計算間違いを減らすテクニックの1つとして忘れないでおきましょう。