構造計算への思い込み(2):理系/文系
1)理系/文系はいつから?
「私は文系出身だから」/「自分は理系出てます。」
こういうセリフを口にしたり耳で聞いたりしたことありますか?。
理系/文系って自分の中でいつ頃から意識しだしたか覚えていますか?。
私の場合は高校1年の12月~3月くらいまでだと記憶してます。
高校2年でどちらかに分かれて学習をしていく仕組みでした。
でも、理系/文系って受験での区分のために定めたことですよね。
この仕組みに十年以上も思考を占領されてたりしないでしょうか?。
2)理系だから向いている?
構造計算は工学の分野に属してます。だから理系出身の人が向いている。
これって、本当でしょうか?。
たしかに理系の高等教育機関では数学や物理を日常的に扱ってます。
だからといって、実務の構造計算が理系でないと出来ないというのは因果関係にはなりません。
理系のほうが数式に見慣れている。
だから、構造計算の公式を見ても取っ掛かりはしやすいだろうという相関関係はありそうですが。
3)文系にいたから不利?
構造計算を実務としたくて、キャリアチェンジを図る方がいます。
「学生時代は理数系科目が苦手。」が、主なフレーズでしょうか。
また、建築系を学んできたけれど
「学生時代は構造系が苦手。」という方もいます。(美術/造形系の建築)
ですが、上のような方でも構造計算を行うことが不利というのは本当でしょうか?。
数学が苦手というのは、自身にかけた思い込みが過ぎていないでしょうか?。
毎日の生活で買い物をしていてお金の計算ができないことは無いはず。
お金の計算は「+/-/×/÷」の4つ。四則演算ですよね。
構造計算で扱うのも四則演算です。
いかがでしょうか。
今までは、御自分の中で理系/文系を自分の属性の全てとして見てきたかもしれませんね。
ですが、構造計算を実務で行う上では理系/文系という属性の区分は
あまり意味を持たないと思ってます。
構造計算が出来るようになるには
・構造計算の知識を知っているか。
・その知識を適切に使えるか。
この2つだけを見ていけば構造計算が出来るできないについて。
理系/文系は因果関係が成立しないと個人的には信じてます。