構造計算への思い込み(4):年齢制限?
1)若年だと有利?
構造計算を始めるのには若いうちからでないと覚えられない。
という思い込み持ってたりしますか?。
たしかに早く始めたほうが吸収力もありそうな印象です。
しかし、果たしてそれは事実でしょうか。
たとえば20代で建築業界に入りたてでは建築自体の知識が不足しています。
現物のイメージが頭の中にうかぶのがカンタンではないかもしれません。
専門用語にも不慣れがちですね。
2)中堅からはカンタンではない?
建築の実務経験は重ねてきて、社会人としては中堅層に含まれる。
そこでキャリアチェンジで構造計算をマスターしようと決めた。
これはカンタンではない判断ですか?
私はそんなことはないと思ってます。
中堅層になれば、建築全般の知識は持ち合わせてるでしょう。
そうなれば、構造の仕組みはすんなり理解できると察します。
構造計算は、定まったルールを守って行います。
建築全般の知識が備わっていると実状とのギャップを埋めやすいと思ってます。
3)では、適正年齢はあるの?
構造計算を始める適正年齢っていつ頃なのでしょうね。
私自身は「〇〇歳」という仕切りを持ち合わせていません。
というよりも、
「マスターしようと決めた」時が適正年齢ではないでしょうか。
そこから始めて、自分のペースで慌てず急がず行けるとこまで進めていけば良いと思うのです。
人生100年時代になれば、70歳からでも覚えたい方は出てきそうです。
「構造計算をマスターする。」
このことは、山登りに似ていると私自身は感じています。
自分の体力/技量に合わせて山を選ぶように、構造計算も自分の体力と
技量に合わせてマスターできることから始めれば良いと思うのです。
その山に合わせたトレーニングを行いひと山ひと山登っていくのも良いです。
(ただし、最初から高い山は避けた方が無難ですけれど)
御自分の中で勝手に年齢制限は設けず、楽しみながら構造計算に向かい合って行きませんか。
それも味わい深い進み方ですよ。