構造計算で扱う建築材料が受け持つ力とは・・
構造計算では、必ず建築材料を扱います。
その建築材料には「かたさ」と「つよさ」の
指標の値があることを以前のブログでお伝えしました。
何だったでしょうか・・・?。憶えてますか?。
・・・・
そうですね、
「ヤング係数」と「許容応力度」でした。
この2つの値は、建築材料が力を受けた時に
材料が変形していく現象を扱う計算作業で使われます。
ときに、私はボクシングが好きでテレビ中継があったときなどは
出来る限り見るようにします。
ボクシングの中でも軽量級ボクサーの試合が好きです。
身体を研ぎ澄ますように鍛えて、試合では小刻みに
素早く動いていくさまがとても格好良く映ります。
閑話休題、、、。
そのボクシングですけれど、攻撃と防御で成り立ちます。
攻撃には手しか使えません。その手から「パンチ」という
名前で呼ばれる拳を相手に突き出す技で試合をします。
パンチの種類って、いくつ有るでしょうか?。
選手によって独特な技の名前があったりして、沢山あるように見えますね。
実は・・・3種類しかありません。
・真っ直ぐに打つ=ストレート
・横から打つ=フック
・下から打つ=アッパー の3つです。
■構造計算で扱う3つの力
これと似たように構造計算で建築材料に外から加わる力は3つです。
・材料の軸方向に作用する=軸力(圧縮と引張)
・材料の軸方向と直角に作用する=せん断力
・材料を曲げようとする=曲げモーメント
■構造計算で材料が受け持つ3つの力
そして、この3つの力に対して
変形していく時に材料が受け持つ「つよさ」も3つしかありません。
・軸力には許容圧縮(引張)応力度
・せん断力には許容せん断応力度
・曲げモーメントには許容曲げ応力度
です。
たった3つの力とつよさを扱って計算していくだけです。
カンタン(=シンプル)でしょう?。
相手(部材に加わる力)のことが具体的に見えて来れば
対策も立てられますよね。
対策が立てられたら、後は実行(計算)していくのみです。
あなたの目には何が見えてきましたでしょうか?
3つの「ちから」と「つよさ」見えてますか。