構造計算間違いあるある(1):たわみが大きい
1)梁のたわみ計算公式
片持ち梁の先端に集中荷重が作用した
ときのたわみを求める計算式は
δ=P×L^3/(3×E×I) ですね。
また、単純梁の中央に集中荷重が作用したときのたわみを求める計算式は
δ=P×L^3/(48×E×I) でしたね。
(忘れていたなら、すぐ書籍で確認しましょう。)
2)たわみが100[㎜](10センチ)!?
1)の公式通りに計算を行ったのにたわみ計算の結果の値が100[㎜](10センチ)と出た。
変形角にすると規定されてる角度よりも大きい結果となっている。
公式通りに計算したのになぜ??。
どこが間違ってるの?。
3)単位は揃えましたか?
たわみの計算では、多くの変数が混じっているので、単位もそれぞれ存在してます。
・荷重
・スパン長さ
・ヤング係数
・断面二次モーメント
これらの単位を統一させてから、公式へ代入して計算させてますか?。
荷重は[N]、長さは[㎜] と決めたのなら
上の4つはすべて[N]と[㎜]で表記した値に変換してから計算しましょう。
構造計算を始めた頃での間違いは梁のたわみ計算によく見られます。
その原因は至ってカンタン。
「単位を統一させていない。」というのが8割を占めてます。
言い方を変えれば、単位をキチンと揃えてあげれば公式通りに計算して
行くだけなので間違いを回避できます。
「計算する前に単位を統一させる。」
このことを自分へ問いかけて計算へ臨みましょう。